今、子どもたちの英語環境は大きく変わろうとしていますね。小学校では、先生たちが、教科になろうとしている英語にどのように対応していくべきなのか、担任が英語を教えることが、本当にできるのか、そんな困惑した先生たちが多く見受けられます。中学生、高校生も授業は英語で！と言っても、現実はなかなか厳しいようです。高校では、ずい分、英語で教える教師が増えてきていると聞いていますが、それでも、会話は外国人の先生に頼っている部分が大きいようですね。

外国人講師は、どうでしょう。私は、話せるだけで教えられるという概念には疑問を持っています。もちろん、私もこの世界に飛び込んだときは、あんまり深くは考えていなかったので、偉そうのことは言えないのですが。。。勉強している外国人講師もいますし、そういった先生は尊敬に値します。英語の講師を母国でしていたというある英語講師は、日本の子どもがなかなか手を挙げないのを、子どもたちは、やる気がないから質問もしたくないと言っていましたから、文化の違いも、外国人講師にとっては理解しにくく、英語教育の妨げになっているところなんだと感じます。一口に英語教育が変わるといっても、課題は色々あるにちがいありません。長年英語を教えていますが、私自身、日本での英語教育の難しさを日々感じています。でも、現在教えている子供たちが、日々日々成長し、英語で表現できることが増えていることを実感できると、本当にうれしくなりますね。

英語を教えていると、積極性が自然と芽生えるのも、英語の世界ならではなんだと、私は信じています。教室では、子どもたちの考えや、間違いを「違う」ではなく、「よくできたね」「よくがんばったね」という表現で、もう一度挑戦できる！次のチャンスがある！ということを子どもたちに促していきますので、学校では手を挙げないというお子さんでも、なぜか、英語教室では、積極的になっていたりするようで、保護者の方がわが子を見て、びっくりされることがあります。

教え子の中には数名、留学したお子さんがいますが、自信を持って、一回りも二回りも大きくなって帰ってきたのを見ると、本当に感慨深いです。子供たちには一人でも多く、同じような経験をしてほしいと思っています。英語は、コミュニケーションツールです。ビジネスでも、スポーツ分野でも、医療分野でも、英語は世界共通語となっています。言葉は文化です。子どもたちの世界が大きく広がっていき、未来の選択肢を広げられるようにと願っています。

2020.03